P80 Shooting star
      1997〜1998

ギリスのグロースターミーティア、ドイツのMe262と並ぶアメリカの1stジェット戦闘機P80は朝鮮戦争でソ連のラボーチキンLaG-7レシプロ戦闘機と戦い、後のMIG15と初めてのジェット機同士の戦闘を行った。 まだ後退角を持たないP80はせいぜい740km/hくらいの速力で次第にMIGに対し劣勢となり、F86に取って代った。
見栄えのしないスタイルなれど胴体サイドに配置したジェットインテークは後のデザインの主流でミーティアやMe262とは一線を隔す。
日本でもノックダウン生産されたT33としてもなじみがあり、基地際ではお馴染の機体も今や退役しさびしい限り。現役当時は地味であまり極光浴びなかったが、レシプロ時代名残の丸い垂直、水平尾翼デザインなど哀愁を憶えるは私だけではないでしょう。

に作りたい機体目白押しで今回も先に紹介したコードロンとカーチスを製作しながら気楽にスタントができるモーターグライダーなんて考えていたわけです。普通は発想もしないでしょうがジェット戦闘機スタイルでグライダーというのはアメリカではスロープソアラーとしてカテゴリあり(雑誌で見ただけだが)、目の前をあり得ないジェットスタイルでパスする姿は粋じゃありませんか。
設計を進めるうちに真面目なアクロ機に傾きはじめパワー/ウエイトレシオ優先にエンヤ21X仕様に変更、スパンを切り詰め翼面積を4dm2程度削減、翼型はコードロン用E374を失速特性犠牲に流用(テーパーは弱い)、また橇をやめ固定3車輪とした。

はバルサ板単スパーとしリブとクロス、リブキャップ無し、1.5mm前縁プランクのみ、作りやすさ優先の工法。胴体は3mmバルサ側板を3mmベニヤ胴枠組立、エアインテークは5mmバルサを貼りつけそれらしく、ノーズギヤは小学校当時作ったUコン、エアロスバル09のものをステアリングなしだが流用(とうとう使うときがきた!)、キャノピーはバルサ型にて塩ビ成形。被覆は一度はつかってみたかったクロームモノコーテ、翼端には発泡スチロール成形にフィルム貼りしたダミー増層タンク、メカはクロームモコーテ対策で唯一の古参PCM(アンテナは外出し鉄則)。

陸はいとも簡単に、上昇力十分、旋回で反射するクロームモノコーテが眩しい。
アクロはほぼすべて可能、特にナイフエッジが意外によく浮き(スタント機なら当たり前のレベル)4ポイントロールの切れがいい。着陸は失速特性悪い翼型の性か最後のエレベーター気持ちアップのさじ加減間違えると失速気味ポーポイズにはいるが、とにかく軽く、ひっくり返ってもほとんど壊れないのは助かるが無理してでも引き込み脚にすべきだったと後悔。やはりジェット機が足だして飛行はいけない!

  全長:940mm
  全幅:1200mm(増層含まず)
  翼面積:26dm2
  重量:1500g
  エンジン:エンヤ21CX
  ラジオ:4ch、4サーボフルハウス
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