BD-5

チャードB.D氏設計のホームビルト機BD5はシリーズ中最も派手で知名度高く日本でもテレビCM、OO7でも登場、名前は知らずとも見た方も多いはず。
BD-5はレシプロプッシャー、モーターグライダー、ジェットアクロの3仕様があるがアメリカのアクロチーム”ソニックアクロジェッツ”の機体はマイクロターボエンジンを搭載した翼長僅か5.18m、最大速度444km/hの操縦技術要する暴れ馬と表現できる。
最大の特徴はソアラーのテールをカットしたようなサイドビューと浅いテーパーの直線翼、シンプルなのにユニーク、テールモーメント短く操縦は難しそうだがラジコン技術でも60版が紹介され作ってみたい機体でした。

 

型は脚を省略橇とし、2mmバルサ側板にバルサ胴枠、ノーズは当初オス、メス型作ってFRP加工に初めて兆戦するもうまく行かず結局バルサブロックオス型を肉抜き、バッテリー格納スペースとし、キャノピーはグライダー用を利用。
エンジンはさすがにノーズには搭載できず、バランス難しいのを覚悟でテールにプッシャーとしたが、やはりノーズに鉛を埋め込むことに、
翼型はラジコン技術掲載のE474を採用。最大翼厚部がかなり前進し、エクストラ300などのアクロ機で使用されるようなピーキーウイングのようなイメージ。当時アクロ機にピーキーウイングが適するなどまったく知らず、失速の明暗がはっきりした翼型の飛行特性を感じてみたいだけの思いつき採用でした。
被覆は絹貼り、色ドープでアクロジェッツ仕様。

 

 

 全長       :740mm
 全幅       :1120mm
 翼面積      :17.2dm2
 重量       :1230g(バランスウエイト含み)
 水平尾翼面積 :30.8dm2
 Vh        :0.41
 エンジン     :エンヤ11CX
 ラジオ      :3ch、3サーボ

 

投げでスタートすると急激に降下、エレベーターフルアップでも回復不可で、草むらにノーズからクラッシュ、大破はまぬがれましたが機首周りはつぶれ気味。
エンジン推力線と空力的抗力線?との差(比較的高い位置にマウントされたエンジンと多くの抵抗体である主翼との高さ方向の差)が大きいためエンジンのダウンスラストは付けたつもりだが、不足のテールモーメントと水平尾翼容積とあいまって、上昇に転じ得なかったと考える。この後わずかにエンジンスラストを増加するも飛行に至らず主翼を破損、執念尽き壁飾りとなっています。