JET、T1

「エンジンでは珍しくもないDFも電動となるとまだ日本ではなじみ少なく欧米には一歩遅れた観あります」のくだりでRC技術誌掲載されてから僅か1年で電動DFは目覚しく発展し京商からT33が発売されるなど商業ベースに乗る勢いです。またマニアのHPをみる度に発見で、スケール観、飛行ともにすばらしいの一言で、既にこの作品も時代遅れの域に来ている。
当時540クラスDFユニットが広告に載りはじめ、そろそろ使えるレベルかと衝動買いしとにかくポッド式でなく内臓してそこそこジェット機らしく見えることを目標に図面化をはじめた。推力がどのくらかもわからぬ手探り状態でとにかく翼面積を大きく、DFの効率重視で薄翼、胴体も細く抗力小に設定。

  全長:840mm
  全幅:1400mm
  重量:1380g
  翼面積:28dm2
  ラジオ:3ch、3サーボ
  モーター:ダイナッテック02H

 

 

 

体は2mmバルサ側板にエアインテークはNASAインテークのような形状をケント紙で再現し吸入効率を気持ち意識、排気ダクトはペットボトルを輪切りに利用。翼はクラークY40%薄翼で他構成はオーソドックスそのもの、リブキャップも省略して軽量化に徹する。
パワーは輸入もの5枚ブレードDFユニットにダイナッテック02H搭載し自作8セルバッテリー1800mAhとの組み合わせ。カタログスペックはスラスト700gなのにこの機体はネット測定400gしかない、しかもいいかげんなバッテリは重すぎた。想像以上に悲観的、果たして飛ぶか。

用ダリーにて走行試験中ちょっとエレベーターアップしたら浮いた。バッテリーも十分充電してない状態なので数回の旋回にてパワー落とすと沈下早いながら安定して進入し接線胴着成功。当初ゴム索をつかってパチンコ式にカタパルト発進を想定していたが不要であった。しかしながら飛行速度はがっかりするほど遅い。翼面積大とねじり下げの大の影響だろうか、これではDFの効率は上がらない。その後ロールやループもそこそこ成功し飽きたところで、翼端をばっさり140mm程度カット、幾分スピード速くなったようであるがいまいち。課題を残しつつJET、T(トレーナー)1は物置行きとなってます。