avro canada CF-105 arrow Mk.1
2004.09

の機体を知ってるかたは結構マニアでしょう。知らない方はビデオショップでアローを早速借りて見ませんか。ここでの能書きよりきっとわかりやすく、かなしい末路を知ることでより身近で愛すべき飛行機になっていることでしょう。
大昔1950年代に計画され試作だけに終わったにも関わらず世界1が3つもある戦闘機です。

・全長23.71m、全備重量34tは後のおなじみSR-71の前身YF-12戦闘機並でみたことない巨大さ
・最大速度M2.3(Mk2以降はM3をもめざしていた)は当時としてはウルトラ高性能、アメリカ戦闘機ではf101あたりの時代ですからすごいわけです
・あまりにも高価で(当時で28億円はいまでいくら?)フランスなどからオファーがあったがアメリカのボーマークミサイルに計画をつぶされた。

今のF/A-18などより高性能ではありましたが、高価で国策により日の目をみなかった幻の戦闘機、しかしながら5機試作されそのスタイルの美しさと速さにカナダ国民の脳裏に強く残っているものと信じています。
2004.10.17 2回目、3回目の飛行はニトロ23%でもOK、やはりパイプインしにくいところあるものの特別不安な気がしない
高度1mのローパスは想像以上のスピードでアローでないですか。最後の引きおこしまで安定したソフトランディング。
静止推力測定しました。めちゃんこネットで結構ひっぱってる!これだけダクト長くて何度もいうけどだまし穴なしですからね。
くどいですねでも秘密。次の作へ十分つなげる感触。

2004.09.12「第15回おおとり飛行クラブスケール機の集い」にて初飛行成功。
会長 栄さんからもらった30%ニトロと絶妙のニードル調整にてなんとかピークを出すと垂直に向け1500gの機体が僅かな荷重で支えられる推力を生む。少なくとも静止推力1kgはあるかな、あとで測定したい。
意外にも手投げで軽く離陸、十分な引きで強後退角、低アスペクトレシオの怪鳥デルタはロールもこなす。
エレベータの効きはいまいち足りない、エルロン(エレボン)は大きな陀角にも関わらずMe163コメートよりマイルドでコントールしやすい。
ローパス含む数回のオーバル飛行の後オーバーヒートと思われる出力低下で土手に不時着、無傷でラッキー。
だまし穴なし、紙ダクトにしてはまずまずか。エアーインテークに境界層板設定忘れたの唯一の心残りだがヒコさんのいうパイプイン調整で更に安定飛行を目指したい。もちろんこの機体はエキスペリメンタルで引き込み脚付きの真面目なバルサ機を製作するのが次の目標。
ターボジェット時代になにを感激してるのかといわれそうだが、とてもとても小さな少年期の夢が果たせた瞬間といっておこう。


フライト
VIDEO
カメラマンの矢内さんも飛ぶと思ってないから離陸の瞬間を撮り損ねてる。しかし年季のヒコさんは十分な引きに飛びを感じていた。流石
う考えてもショックコードのほうが初速は速いはず。
最初はショックコードで発進を試みるがフックがはずれドリーだけ吹っ飛び、機体は置いてきぼり。でも手投げよりは速かったはず。
初速は
コのおやじさんの見たとおりの長い足で全速15Km/hがいいとこ、更に手投げスナップで30km/h程度にしかなっていないと思われる。 ドリー曳航との違いは迎角しかないと今は思っている。
きつい後退角デルタの揚力係数は想像以上に悪く、迎角をドリーで付けた角度以上必要だったのでは・・
胴体含まず35dm2の翼面積は一見十分にみえるがアスペクトレシオめちゃんこ低く、直線翼比で半分以下と想定。でも大雑把な計算ではこの程度の速度で1500gを支えることは可能みたい{W=1/2(ρv2ClS)であって2次元翼での結果でしかない。誘導抵抗渦もデルタ特性考慮も何も含まれないいいかげんなもの、}
メリカ海軍にF7カットラスという機体があるが、これはものすごくノーズギヤが長く上向いてへんてこだが理にかなってる。
ギャラリーに迫る本機、なぜ飛ぶと半信半疑。

飛行中での旋回はエレボンアップスティックいっぱいまで使うこともあり、いかに迎角とらないと揚力発生しないことが分かる。 (もちろん不時着のときもアップいっぱい)スピードも今一というのもあるが、ジェットエンジンじゃないし、 紙飛行機ですからコストパフォーマンスで自分で95点くらい付けようかな


結構上昇力あるぞ


無事回収 ほっと 派手な紫Tシャツは梅さん

後端ぶつ切りはいけない。かなりな推力損失ある

写真ではそれなりに見えるけど実際のもはかなりひどい作り。
ドリーで機首を上げているのは揚力係数の少ないデルタ翼ならでは考慮で実機も同様。

翼端の赤はよくゆうスピンテストの認識かなと思いきや雪上に不時着したときに発見しやすい理由とのこと。AVRO CANADA社もあまり自信無かったみたい。

エンジンは倒立で長いフュエルチューブの性でチョークしないと始動しないがそれ以外はまったく問題なくスタート可能。

初めてのGP DFでなかなかピークが分からず、ニードルまわしいったりきたり。
後ろのタコス売りのおじさんもきょとん。

 

国カナダ、アメリカでは多数ラジコン化されてるがキットは多分なさそうで、日本で自作した方もおられないとおもってます。
18クラスのDFユニット購入するも機体つくりに結びつかずやっと日の目を見た。DFの径でほぼ大きさを決定し翼面積を気持ち広げ後部ダクトまわりがちょっとカッコわるいですがそれなりにスケールした(ツインエンジンのはずですが単発にしてしまいました)設計。
特徴は
・ほぼ90%がスチレンペーパー材(紙でコーティングされてるデコボードとかゆう商品名だったかなDIYで簡単にGET)
・排気、吸気ダクト部はカレンダーの紙を利用しエポキシレジン(ポリレジンだと溶ける)とマイクログラスで補強
・エアーインテークはだまし穴を持たない実機通り2箇所のみ←ジェットエンジンと違い圧縮性を持たないDFではインテーク面積増加はスタート時の推力増加にしか貢献しない(と思われる)、飛んでしまえばDF効率アップする。返ってだまし穴による吸い込み推力がピッチングに悪影響及ぼすと判断。空気の圧縮、膨張が最も効率を下げると考えDFユニットのエンジン面積、チューンドパイプ分などエリアルールをインテークおよび排気側にも反映させたつもり。でも飛ばなきゃ、この能書きはうそということで笑ってもらうはずだった。
・脚は省略バンジ-付きドリー
・翼型はスチレンペーパーそのまま。強デルタ翼で翼型語ってもあまり効果は期待できないことをいいことにシンプル化、前後のみエッジに仕上げただけ。カンザシは持たないが部分的にグラスでサンドイッチして補強、デルタ翼を採用したのは製作容易もあるが構造重量が下げられることも大きな理由。デルタは前縁からの乱流発生で失速迎角が大きく風圧中心移動が小さいのが特徴で重心位置設定に幅あり助かる特性。しかしながら揚力係数小さいので離陸速度に達するか
・DFユニットがもっとも高価な部品でラジオとそれ以外は多分5000円もかかっていない。模型屋泣かせ?

2m以上離れて見ることが約束の過去最悪のフィニッシュです。塗装なし部分フィルム貼り、キャノピーはボール紙、ラダ-省略。
スチレンボードを採用したのは加工時間短縮が主目的で、バルサを厳選すればもっと軽量化(引き込み脚の余地)と高級外観可能と思っている。
完全なエキスペリメンタルです。

こんな感じから作り始まる。DFマウント周りのみプレイウッド利用あとはスチレンペーパーの嵐

機首のみバルサ、でも枠やブルーの部分はスチレンペーパーで最後尾に燃料タンクが入る。

切りぬいたスチレンペーパー翼は一部カンザシ代わりにグラスを貼り外周はバルサで補強。排気ダクトはカレンダーの紙を丸め中はマイクログラスを貼って排気オイルに備える。
ダクトは長くとても効率悪そう、仕方ないこれでもスケールのはしくれ。

エアーインテーク部も画用紙でつくりエポキシレジンで固める。

ダクトはこの状態では取り外し」も可能だが完成後はバスコークで隙間充填するので壊さないとエンジンは取り出せない一品料理。

キャノピーは白ボール紙で手抜き。塩ビ透明にしたかったが時間が無い

給油チューブの出口は開放のままだが実機もこの辺に切り欠きがあるのでそれらしい。

ドリーをつけて完成

重心位置設定用につくった文字通り紙飛行機

<スペック>
全長:1430mm
全幅:980mm
翼面積:35dm2(胴体含まず)
全備重量1500g(燃料含まず、バランスウエイトなし)
ラジオ:3ch3サーボ(20gエレボン)x2、10g(エンコン)x1
発動機:18DFユニット利用(ノーマル)

アローの特徴:ノーズギヤのたかさ(というより離着陸時はもちろん機体が常に上向きに設定されている)
通常デルタ翼だからといってノーズギアが高く設定されている訳じゃない。
典型的なダッソウ ミラージュシリーズにしても他尾翼付き戦闘機と大差ない。
ではなぜARROWが空軍戦闘機なのに最初から迎角をつける必要がったのか。
カットラスやスカイレイは空母発艦のため悠長にゆっくり機首あげてなんてやってられない必然性があった。
ARROWはメインギヤを重心位置付近に設定できなかったのだろうと推測する。
薄翼に脚をしまい込むには長すぎるのだ。
つまりメインギヤ位置が異様に後退してるためエレボンフルアップでも滑走中機首上げができないのだ。きっと。
だから最初から機首上げ、そのまま浮き上がるのだ。

映画のストーリーにもあるとおおりメインギヤ長短縮のため下反角までつけたという(製造途中で気がつくなんて信じられない!本当かどうかわからないが)
どうして胴体部にしまいこむ設計あるいは低、中翼にする案はでなかったのか?
でもこのスタイルは個性で、十分許せる。とても薄いダブルタンデム主輪と引き込み方向の苦労がうかがい知れるショット。

 

got from Mr.andou above picture